$/円 円安 [備忘録]

[ニューヨーク 15日 ロイター] 15日のニューヨーク外国為替市場では、前日に続き円が対ドルで1%超下落し、約7カ月ぶり安値をつけた。自民党の安倍晋三総裁の発言を受けて日銀がより強力な金融緩和に乗り出す可能性があるとの観測が広がった。

一方、ユーロは対ドルで続伸。この日は第3・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)統計で2009年の金融危機以降2度目のリセッション(景気後退)入りが明らかになったものの、投資家の間ではショートポジションを手仕舞う動きが続いた。

安倍総裁は15日、政権を奪還した際の経済運営に言及し、日銀にマイナス金利の検討を望む考えを示した。円高是正に向け日銀と政策協調していくとし、強力な金融緩和の必要性を強調した。

ドル/円は終盤の取引で1.2%高の81.19円。一時は4月下旬以来の高値となる81.45円をつけた。

ユーロ/円も2週間ぶり高値をつけた。

野村証券(ニューヨーク)のグローバルG10戦略責任者イエンス・ノルトビク氏は「日銀に強力な緩和を求める一段の政治的圧力など、明らかに政治が材料視された」と述べた。

また「新しい日銀」をめぐる思惑と長期的なフローの変化を踏まえ、ドル/円が2013年初めにも85円をつけるとの見通しを示した。

一方、バンク・オブ・ニューヨーク(BNY)メロンのグローバル戦略部門マネジングディレクター、サマルジット・シャンカー氏は、自社のフロー指標によるとこの日は機関投資家の間で数日ぶりに円が買い越しになったと指摘。こうした新たな兆候は、持続した場合、最近のドル/円やユーロ/円の上昇が終わりに近いことの表れである可能性があるとの見方を示した。

ユーロ/円は終盤の取引で1.4%高の103.67円。ギリシャに対する次回融資をめぐる懸念を背景にこのところ積み上げていたユーロのショートポジションを解消する動きから、今月1日以来の高値となる103.98円まで買われる場面もあった。

国際通貨基金(IMF)の報道官はこの日、ギリシャが債務の持続可能性を達成できるようIMFとしてできる措置は講じたと言明し、欧州による一段の行動が必要との見解を示唆した。


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